事業概要

当センターでは学齢期の子どもたちを対象として、以下の事業を実施いたします。内容をご覧いただき、実施希望の学校様は、下記の<申し込みについて>を参考に、お申し込みください。

1.予防的心理教育プログラム(こころの授業)

  • 児童生徒を対象に、予防的心理教育プログラムを授業形式で行います。授業内容の詳細は下記の「こころの授業について」をご覧ください。

    ※ 2023年度のこころの授業について
    当センターで実施しておりますこころの授業につきまして、大変たくさんの学校様から実施のご希望をいただいているところです。
    より多くの子ども達に授業を受けていただくための実施者を増やすことを目指し、2023年度は当センタースタッフが訪問して実施するというこれまでの形式ではなく、先生方向けの講習会を県内で開催してまいります。
    担任の先生、教育相談の先生、養護教諭の先生、スクールカウンセラーの先生など、関心を持っていただける様々な先生方にご参加いただきたいと考えております。
    研修会の日程はホームページにて随時お知らせいたしますので、定期的にご確認ください。

 

  • 下記は2022年度までの参考となります。
  1. 授業時間:1コマ(小学校45分、中学校・高等学校50分)。
  2. 対 象:小学校3年生から高校3年生まで
  3. 実施形式
    ① クラス単位。教室にて授業形式での実施。
    ② 講師1名につき1日最大3クラス(3コマ)まで。
    ③ 講師の派遣可能人数は日によって異なるため、2名以上の派遣が必要な場合(4クラス以上を実施したい場合)は、複数日の実施や2名以上が派遣できる日程に変更が必要となります。
  4. 準備物:打ち合わせ後、授業で使用するワークシートデータをメールでお送りしますので、必要部数の印刷をお願いします。
  5. アンケート授業の事前と事後に、効果測定のためのアンケートを実施させていただきます。

    ※効果測定のためのアンケートを実施せず、こころの授業のみの実施もできます。
2.巡回相談
  • 気になる児童生徒やその保護者との面談、授業観察、心理アセスメント(心理検査)等を行い、必要な支援について先生方とのコンサルテーションを実施します。
  1. 対 象:小学校1年生から高校3年生まで
  2. 活動の流れ:①対象児童・生徒の情報共有 ⇒ ②授業観察 ⇒ ③コンサルテーション

上記が基本的な流れとなります。情報共有の際には、担任の先生等からの聞き取りや、これまでの成績表等の記録を確認させていただく場合があります。

3.その他(研修・講演会等)
  • 児童生徒の心のケアに関する保護者・教員を対象とした研修・講演会等に講師を派遣します。

 

こころの授業について

予防的心理教育プログラム(以下、こころの授業)では、3つのUnitを作成しています。それぞれの内容を以下にご紹介します。

Unit 1:自己肯定感を高める、気持ちの切り替え方を学ぶ
<授業の概要>
①自己肯定感を高める:まずは自分のいいところに目を向けるために、いいところとはどのようなところかを考えます。たくさん見つけるためには他者と比較するのではなく、いつもの生活でできている大切な行動に目を向けます。ワークシートに書き出し、グループワークを通して数を増やしていくことで、普段から自分は大切な行動ができていることを認識できるようにしていきます。

②気持ちの切り替え方を学ぶ:落ち込みや悲しいなどの感情が続く際に、自分で気持ちを切り替えられることを知り、そのための心のチャンネル探しに取り組みます。グループワークを取り入れることで、元気になれる心のチャンネルを増やせるように働きかけます。

③心を楽にする方法:最後に、自分でできるリラックス法の練習や、他者へ相談することの大切さを確認します。
Unit 2:感情のコントロール、アサーション
<授業の概要>
①怒りの気持ちに気づく:日常生活で起こりうる怒りを感じやすい場面で、自分がどれぐらい怒りを感じるかを点数化します。怒りは暴言や暴力だけを指すのではなく、イライラやムッとする感情も怒りであることを学習します。また、集団実施することで同じ場面でも他者と自分は怒りの点数が違うことを確認し、自他の感じ方は違っていいことを保証します。

②アサーティブな表現を考える:気持ちの伝え方の各パターンの特徴と、具体的な場面を提示して各パターンがどのような対応になるかを学びます。特徴を理解したら、実際に自分が言えそうなアサーティブなセリフを考え、友達同士で実際に言ったり共有したりする時間を作ります。

③気持ちを落ち着かせる方法:強い怒りが沸き起こっているときには、何かを伝えようとするよりもクールダウンすることが大切です。そのための呼吸法や自分ができそうな方法を考えて、これからの生活で起こりうる場面に備えられるようにします。
Unit 3:考えの幅を広げる
<授業概要>
①感情と考えの結びつきを理解する:不安や悲しみなどの感情を抱きやすい場面を通して、人によって同じ場面でも違う感情が起こることを確認します。また、感情の背景にはそれぞれの考え方が結びついていることに注目します。

②考え方のクセに注目する:考え方のクセの種類について知り、自分に当てはまる考え方のクセがないかをチェックします。

③別の考え方の練習をする:考え方のクセに気づいたら、それに振り回されずに距離を置いて別の考え方をするための練習をします。グループワークを取り入れ、友達の考えを聞くことで自分では思いつかなかった考えを知り、場面に応じて様々な考え方ができることを目指します。

 

申し込みについて

  1. 下記「申込用紙」のフォーマットの項目を記載し、申込宛先までメールまたはFAXにてご連絡ください。
  2. 申し込みは随時お受けしています。訪問日程に限りがございますので、全て予約が入ってしまった場合にはお断りさせていただくことがあります。ご了承ください。
  3. 希望の候補日を申し込みください。
    7月から11月に申し込みが集中することが予想されますので、ご希望の日程から変更をお願いする場合があります。また、こころの授業に関して複数名での訪問を希望の場合、日程が限られているため調整をお願いする場合がありますのでご了承ください。
  4. 申し込み後、スタッフより担当者の先生に電話でご連絡します。日程の調整やプログラム内容、クラスの状況等やニーズの把握など、各事業とも簡単な打ち合わせを行いますので、電話対応のご協力をお願いします。

 

不明な点がございましたら、担当者までご連絡ください
(TEL:024-524-0005)